試合は、1回に今治西が先制するも、日大山形はその裏にすぐに逆転。以降は、今治が点を取ると山形も点を取って、点差は3点のままという状態だった。
その均衡が崩れたのは、7回表、2本のツーランで逆転。今治西の1点リードとなった。その時、勢いは完全に今治のものだった。
8回裏に同点に追いついたときも今治の方が有利に思えた。
山形の先発阿部君の球威が落ちてきたし、延長になったら山形に勝ち目は無いと思っていた。
しかし、延長に入ったら阿部君の球威が徐々に持ち直す。代わりに山形打線が止まってしまった。
膠着状態になった13回表、今治西がエラーと犠牲フライで2点を奪取。勝利に大きく近づいた、ように思えた。
が、失点したことで山形の打線は何か吹っ切れたようだ。3連打で1点を返し、さらに無死満塁を作り出すと、ワイルドピッチで同点。そして、犠牲フライが出て劇的な逆転勝ち。
11−10。
壮絶な試合だった。
阿部君は13回200球を投げきった。10点は取られたものの、よく踏ん張った。
そして、山形県勢にとっては、初めてのベスト8。『47都道府県で唯一ベスト8になったことのない県』という不名誉な記録を劇的に払拭できて、勝利の味も格別ではないだろうか。

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